よくある質問をまとめています。今後、随時更新していきます。

Q1.

ATF/CVTFは他社の商品と混じっても大丈夫ですか?

A1.

使用中のフルードをトランスミッションより完全に抜く事は大変難しいです。全て抜く為にはユニットのオーバーホールしか方法はありません。オイルパンのドレインボルトから抜いてもフルードは、3分の1程度しか抜く事は出来ませんので一般的な交換にはATFチェンジャーを使用し循環方式にて行います。よって、前油との混入は避けて通れません。オイルメーカーは、前油との混入が避けて通れない事実を充分に把握しておりますので各社の処方が異なっていても、混入が原因でトラブルが起きる事は御座いません。

Q2.

車両メーカーの取扱書にはATFは無交換と書いてありますが?

A2.

最近のお車の取扱説明書には無交換もしくはシビアコンデションでの交換と記載されている場合が多いのですが、おクルマを常にベストな状態を維持するには2年もしくは20,000kmでフルードを交換するべきです。オイルは使用すれば使用する程痛み、劣化します。全般的にオイルは、空気に触れた時点より酸化劣化していきます。現在の最高の素材やテクノロジーを駆使しても永久に交換不要なオイルは実現不可能です。よってフルードが劣化する前に交換する事をお薦め致します。トランスミッションを常に良い状態で維持する為の定期的なフルード交換です。末永く安心・安全・快適な運転する為にもお勧め致します。

Q3.

50,000km以上または5年以上フルード無交換の車両において施工を避けた方が良いのはなぜですか?

A3.

フルードを長期間にわたって使用した場合はオイルの劣化はもちろん、痛んだオイルから生成されるスラッジ(クラッチ部のフェージング材、金属摩耗粉)と呼ばれる生成物がトランスミッション内部に蓄積致します。そこに新しいフルードを注入する事で新油の清浄分散作用により、蓄積したスラッジがトランスミッション内部にてまき散らします。これが制御バルブやストレーナーの目詰まりに繋がります。走行距離数を重ねた過走行距離車両の場合、本来の性能を失っているものの悪いなりにバランスを保っていますが、新しいフルードを注入した事でそのバランスが大きく崩れてしまい、ストレーナーの目詰まりを誘発したり、変速ショックが増大したり、最悪はクラッチプレートの破損に繋がるケースもあります。